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執筆者の写真HANAIプロダクション

西島コラム #12

スタッフの西島です。


私は先日、ある方と「言葉の暴力」について話す機会がありました。


コミュニケーションクラスのブログでも「言葉は薬にも凶器にもなる」と書いたのは、そんな会話をした直後だったからだと思います。

日本人はオブラートに包んだ言葉をチョイスしますよね。なんせ「月が綺麗ですね」を「愛してます」と訳す文化ですから…。

実際にその言葉だけで「もしかして…」なんて思う人が大勢いたら、日本中がストーカーで溢れそうですし、迂闊に言葉も発する事ができません。

良い雰囲気になって出た言葉だからこその「意訳」だったんだろう…と思います。 この中で、気になる事が2つ「良い雰囲気になって出た言葉」と「意訳」。 この「意訳」全体の意味やニュアンスをくみ取って訳すことを指しますが、色々な要所を端折って、都合よくまとめてしまいがちですよね。

上手くいけば良いですけど、情報量が減ってしまっては、伝える意味がありません。なので「どういうこと?」と聞かれた時だけ使うようにしなきゃな…と、いつも思っています。


そして「良い雰囲気になって出た言葉」の「良い雰囲気」。

これを表すのは日本手話は得意ですよね。

嫌なものは嫌な顔。好きなものはニコニコと。

心と表情が一致してますので、誤解を招くことが少ないのではないか?と思います。

さて、ここで冒頭の「言葉の暴力」に移りますが、「言葉の暴力」多かれ少なかれ、みなさん受けたこともあるし、そんなつもりはなくても使ってしまったこともあると思います。 「ダメなものをダメとはっきり否定する」これは言葉の暴力に入ると思いますか?

もちろん、言い方もあります。

「何で同じ間違いを繰り返すんだよ!お前は本当にダメだな!」は100%言葉の暴力です。

でも、「どうして同じところで注意されるの?ちゃんとしてくれなきゃダメだよ」も一見、良さそうに思いますが、言葉の暴力に認定されるそうです。

「ダメ」と人を否定した後に改善策をつける、もしくはフォローの言葉を入れる、というのがパワハラ認定されない安全策なんだとか…。

なんか…生きづらいですよね。


私は手話を学ぶことによって、人の反応をよく見るようになりました。

私が放った言葉で、その人がどう感じたか?この人はこう言ってるけど、意味を私は誤解してるんじゃないか?等。なので、もちろん言葉を発する時も、細心の注意を払います。

誤解されないように、相手に不利益を与えない様に、と。 昔、私は「厳しい怒りんぼ」でした。 だれかれ構わず気に入らなければ言葉で切りつける。私のことをわかってくれなくて結構! 私のことが苦手?私もあなたがバカすぎて苦手だわ!私は私の思うことをするだけ。 っていうタイプだったんです。それじゃ何も生まれないですよね。 手話を学ぶことによって、少しずつ私も変わり始め、今では「言葉の暴力」すら「きっとこういう(良い)意味かな?」と思う時もあります。 プラス思考は人生を豊かにしますよね。 まだまだ私はマイナス思考ですけど、「人から受けた言葉の暴力」に振り回されず、前向きに生きていきたいな、と思います。


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