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西島コラム #35

こんばんは、スタッフの西島です。 今日は、通訳のカズキさんと一緒に「浅沼恵美ピアノ教室35周年記念 演奏とおしゃべりVol.6 川村文雄コンサート」に行ってきました。 浅沼先生は、パワフルで芯の通った魅力的な方。そばにいたら必ずみんなが憧れる、そんな印象でした。 今回、コロナ禍で人数制限など厳しい状況にあったと思いますが、手話通訳を快く受け入れてくださいました。 川村文雄さんは、皆さんご存知の通り有名なプロのピアニスト。NA花井盛彦手話教室でも、他の生徒さんから大人気です。 初めて体験レッスンに来てくださった時のレッスン内容はたしか「手話を使わずにコミュニケーション」でした。 「手話教室なのに?」と面食らう生徒さんが多い中で、花井先生の意図を汲み取り、自分なりの解釈や工夫をして掴み、学びを深める姿は、道を極めている人は違うなぁ、と思ったのを思い出します。 音楽について、私が語るのはおこがましいのですが、道を極めるには技術が素晴らしいのはもちろん、楽曲を理解する力や表現力は大切だと聞きます。 作曲家がどの時代にどういう思いで作ったのか、そこには物語がありますよね。 ただ譜面通り(参考者通り)に弾く(手を動かす)だけでは、聴いている(見ている)人は退屈し、惹き込まれもしなければ、同じ物語を共有する事もありません。ただ、その曲(事実)を知るだけです。 カッコの中は日本手話を意識して書いてみました。 良い音楽と、本物の日本手話の説明は共通するものがあるように思えてなりません。 音楽以外でも芸術家は感性を養う必要があるように、花井先生の指導によく出る「単語だけじゃなくて、視野を広くして、色んな事に興味を持って、想像して、色んな事を吸収して」が、手話上達にいかに役立つかがわかります。 川村さんが演奏される前に、曲を紹介してくださり、それをステージ上で手話通訳させていただきました。 鐘の音の説明で「外国の鐘」と「日本のお寺の鐘」の話が出ました。 「鐘」は単語で言えば一種類ですが、上記の2つの鐘は形も音も用途も違います。音を聞いたことがなくても、その鐘の動き方で区別がつけられるよう、2種類を違う動きで表現していたのが印象的でした。 川村さんのコンサートの他に、ピアノ教室の生徒さんの発表会もあります。 まだ、椅子に座ると足が床につかない小さなお子さん達が、川村さんの演奏、お話し、全てに聴き入っている姿を隣で見ていて、私に語彙力が足りなくて歯痒いですが、本当に感動しました。 客席にはろう者の音楽家さんがいました。 また今回はお会いしていませんが、音楽が好きなろう者はたくさんいます。 医師、看護師を含む医療現場にも、心音とか聴診器とか聞こえなくても、それを補える振動を捉える力や見る力で活躍されている方もたくさんいます。 そこに手話が通じる世界が広がれば、何も困ることはありません。 MIRACOSTでの夢のような時間、本当にありがとうございました。

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