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  • 執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室(3月8日)


こんにちは、アシスタントの大井です。

今日の初級クラスでは、全国の珍しい方言の手話を表してみました。

両手をグーにしてクロスをする手話、広島では「犬」をこう表現するそうです。


敬礼みたいに手を頭に当てる手話は、名古屋では「多分」、九州では「ケガ」という意味になるんだそうです。


同じ手話でも地域で違った意味になってくるんですね。

そして、面白かったのは両手でピースサインを作り頭に持ってくるこの手話。


九州へ行った際に、ちょうど撮影スポットがあったのでみんなで写真を撮ることに。

その時に、みんながカメラに向かってこのポーズをしたんですって。

え?こっちじゃこのピースが普通なの??と思いながら写真を撮ろうとするも、あまりにも顔が・・・・。

「いや、写真なんだしみんなもっと笑顔でー」と伝え、再度撮ろうとするも、みんなまたあの表情!


え、これって何?九州の伝統的な写真の撮り方かなんかなの???

と思っていると、後ろを指差しピースをする人が。

??と思いながら、後ろを振り返ると、真後ろに車が!

なんてことはない、あの手話は「危ない」っていう意味だったんですって!(笑)

そりゃそんな表情にもなりますよね(笑)

多くのろうは手話と表情の割合は1:9。

9割は表情だという考え方なのだそうです。

でも、手話も表情も同じだけ大事なんですって。

確かに、顔から下だけ写した動画でも動きの速さや強弱で理解できますよね。

でも、もちろん表情は大切です。しかも健聴者は表情が少ない人が多いですしね。

ということで、表情・NMSだけで会話をしてみることに。

もう頭に?がいっぱい浮かんできます。もう何のこっちゃですよ(笑)

相手をとてもよく知っていれば何となく会話も分かりますが、そうでない場合本当に分からないです(笑)

ですので、そういう場合とにかく想像力が必要になってきます。

表情・頭の動き方・数少ない過去ログ、色んなものを総動員させて想像してみてください。

もちろん一朝一夕ではできないので、磨いていくことで分かるようになってきますので頑張ってみてください。

そして、その後は「オーバー」を使って流れを作っていきます。


「バスが一日に2本しか来ない・・・オーバー」

「旅館の女将が今まで来たお客様約1万人の名前と色々な好みなどをすべて覚えてる・・・オーバー」などなど

すると、生徒さんから「オーバー」と「~すぎる」って同じ?違うの?という疑問が。

この2つ似てるように思うかもしれませんが、違うんですよね。

例えば、すごく重そう何かを見た時には単に「あれは重すぎでしょ」という「すぎる」という手話を使います。

すごく大きくて重たそうな人が車に乗った瞬間タイヤがパンクして潰れたとすると、「オーバー」になるんですね。

そうすると、今度は「クリスマスの時期に、車内をライトアップしてるバスを見かけたらそれはオーバーになるの?」という質問が。

その場合は「オーバー」というよりは「珍しい」と表現する方が合ってるそうです。

色々と表してみることで、その表現が実際に合っているのか間違っているのか知ることができます。

表してみないことには分からないままですから、間違いを気にせずどんどん表していってみてくださいね。


皆さん、お疲れ様でした。

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