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  • 執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室(7月16日)初級


こんにちは、アシスタントの大井です。

今日の初級クラスでは「ろうが困っていること」について考えていきます。

まず生徒さんにそれぞれ2つずつ困っていることについて考えてもらい、それをどう表現したらいいか表し方を相談してもらいます。


まず生徒さんが出した答えは

・電車が事故などにより急に止まった時、電車を降りる人・残る人、どちら側に行けばいいのか分からず困る。

・カードを紛失した際に問い合わせが電話のみで困る

・後ろから話しかけられても気づかず、無視したと勘違いされ困る

・職場での朝礼での話が分からず困る

でした。

お互いの手話がはっきりしていないと、何が言いたいのか分かりづらくなってしまいます。

自信なく曖昧に表していたら、質問をしているのか、自分の意見を述べているのかも分からなくなってしまいます。

ハッキリと表現して伝えるように心がけてみてください。

そしてなかなか相談が進んでいかない時には、自分がまず表現をして「こういう表現はどうかな?」と話を進めていくとスムーズに進んでいったりします。

今回生徒さんが考えた「ろうが困っていること」について花井先生から色々と指摘が入っていきました。


何かが起こって電車が停止した場合、電車に残る降りるの判断は周りの人を見ると大体分かるそうです。

それよりも、運転再開のアナウンスは音声のみです。健聴はそれまでの間スマホを見て時間を潰したり、どこか離れた場所で座って待っていたりもできます。

でも、ろうの場合はスマホを見ている間に電車が行ってしまう可能性があるので、常に近くで周りの動向に目を見張っていないといけません。

それはやはり聴に比べて困ってしまう点ですよね。

カード紛失に関しては、カードをとめるまでの時間がどうしても聴と比べて長くかかってしまいます。

聴の場合は電話1本すればすぐカードを止めることが可能ですが、ろうの場合誰か家族に頼まなくてはいけないかもしれないですし、周りに頼める相手がいないかもしれません。

そうすると、警察に行って事情を説明するのですが、その際も筆談が苦手なろうの場合、そこでもまた時間がとられてしまうんですね。

話しかけられたのに気づかずにいた場合、これは話しかけた聴の方が困ってるよね?という指摘が。

確かに困るのは話しかけたのに気づいてもらえない側ですよね。

例えばそういった場合でも、無視されたと勘違いして気分を害し威嚇してきたり、車であればギリギリを無理やり走り去ったりすれば、それは危ないですし、困ることですよね。

そして会社の朝礼では、仕事に関しての連絡はキチンと用紙で配布されます。

それよりも会社の飲み会に行っても会話に参加できなかったり、普段周りでしている日常会話が聞こえないので、そこで話される情報が入ってこないという点で、情報量にすごく差が出てきてしまうんですね。

ろうの立場に立って、どういったことで困るのかもっと想像力を膨らませて色々と考えてみてくださいね。


皆さん、お疲れ様でした。

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