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執筆者の写真HANAIプロダクション

Hコラム #6

こんばんは、HANAIプロダクション通訳派遣のHです。


ある企業の研修の通訳に行ってきました。


その研修は、定期的に行われていて、一回目は他社の通訳さんが、二回目からはHANAIプロダクションで担当しています。


対象のろう者は、その都度違う方で、普段はどうやってコミュニケーションをとっているのか質問したら、筆談が多いそうです。なので「今日は手話で喋れて楽しい」と言ってくれました。


他の研修生さん同士も、皆さん初対面。

日本全国から来ているので「どこの部署?」「どんな仕事?」など、休憩中も盛り上がります。普段は休憩中や雑談などは、あえて通訳をしなかったり、話も聞かないようにしていますが、今回は彼女から話し掛けてくれたので、楽しく雑談します。あまりに楽しそうに雑談していたからか「何の話?」と他の研修生さんから質問が。

「通訳して良い?」と了承を得て、みんなで雑談です。

地元の美味しいお店や、面接時の面接官の話など、楽しくお喋りしました。


ふと気付いたのですが、皆が話している事は、手話で伝えるのが必要だけど、彼女が話す手話は、通訳する前に皆が笑ったり、ビックリしたり、結構通じているんです。

声に出してもいないし、口パクもしていないのですが、手話単語よりもCLがよく出てくるのが良いのかもしれません。


伝わっている事はそのままにし、補助的に関わるように気を付けました。

今まで通訳しか見ていなかった他の研修生さんも、最後には彼女を見るようになり、どんなに上手く通訳ができた時よりも、達成感の様な温かい気持ちになりました。


通訳は、人と人とを繋ぐ職業。

大切な原点を振り返る事ができ、その機会を与えてくださったろうの〇〇さん、企業さん、研修生さん、HANAIプロダクションに感謝です。

読んでいただいてありがとうございます!!


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