こんばんは。まつ吉です。
対面【NA】入門クラス
入門コースは、前回の続きで47都道府県の勉強です。二人ペアになり、一人が手話で表現し、相手は空書で答えていきます。
東京、群馬、島根、山口、愛媛、岡山、高知、沖縄、宮城、兵庫…
答える人は、平仮名ではなく漢字で答えます。空書は、空中に指で字を書く方法ですが、読み手は、反対の向きで書かれた文字を読んでいきます。初めての方は読み取るには慣れが必要。また、書き手も字の大きさや位置に気をつけて書いていきます。
そして、出題者ですが、手話表現をする際に手の動きや位置が曖昧だったりすると読み手は間違えてしまいます。
例えば、「岡山県」。両手をグーにして胸の前でクロス(手の甲は、向かい合わせになるように)し、指をパッパッと二回開きます。
今回出題をした生徒さんですが、手をクロスし、腕の辺りでパッパッと二回指を開きました。読み手は、「茨城」なのか「岡山」なのか迷ってしまいます。曖昧に覚えているところは、表現をきちんと覚えはっきりと表現する事も大切です。
また、出題側も相手が分からない時、困っている時はヒントを出していきます。CLを使い日本のどの辺りなのか、どこの県の近くなのかと工夫していきます。
「宮城」が答えの時ですが、「宮崎」と最初に答えていました。「宮+ 城」と表現したのですが、「城」が分からなかった…それか緊張で頭が真っ白になってしまったか…
ヒントを出していきますが、「青森があって、青森の右下が岩手、その下」というようにヒントを出していきます。
ただ、出題側も位置が曖昧な時があります。
その時は、「福島から近い」や「右側にある(県)」などと出していきます。
「宮」が付く県名は2つしかないので、片方が間違っていたら…他の県だと気づく事も必要です。
途中で、先生からろう者の方が使う表現も教えてもらいました。
「高知」は、本では「高+ 知」となっていますが、ろう者が使う別の表現があります。両手の人差し指と中指を伸ばし、片方の指をもう一方の上に乗せ、前に動かします。(鰹節を削るイメージ)
都道府県の話から、金曜オンラインレッスンの生徒さんは色々な場所から参加されているようです。「沖縄、山形、新潟、福島、大阪、兵庫…」それぞれ個性があり、生徒さん同士のやりとりが面白いようですよ!
その中の1人の生徒さんの年齢の話になりました。土曜入門コースには中学三年生の可愛い子がレッスンを受けています。その子から見た20代、30代はどの様に見えるのか?
「20代、30代の男性はおじさん?」という質問ですが「若い!」と答えてくれました(笑)!!
「70歳」という年齢を聞くと凄く歳をとっているイメージだけど、「まだまだ若造だ!」と言われてしまう世界もありますよね。
同じ70代でも、サッカーの世界は難しいけれど、音楽の世界は若手でまだまだ続けられる。そんな話もしていきました。
中学3年生の子は15歳。「何歳になりたい?」という質問に「20歳になりたい。」と。
お酒が飲めたり、選挙権が与えられたり…大人の仲間入りができる年齢。これから、手話という世界を通して色々な世界や経験をして沢山のことを学んでほしいな…と勝手ながら思いました(笑)
その後は、手話の由来の勉強をしました。
「終わる、初めて、ありがとう」の手の形の意味を含め考えていきます。
「終わる」の表現は、両手を指をすぼめながら下にさげる。
「どうしてなんだろう?どうして、この形(指をすぼめた形)なのかな?」
手の形は「ろうそく」を表し、ろうそくの火を消した後の形のようです。
ろうそくが燃えている様子は、片方の人差し指を立て、その上に指をすぼめた手を乗せます。炎が揺れている状態を指をゆらゆらと揺らしながら表します。「ふ〜っ」と息を吹きかけ炎が出て消える、その時の形なんです。
「初めて」という手話。(皆さん、ご存知の方が多いと思いますので表現方法は割愛します。)
「どうして、手を持ち上げる時に人差し指が伸びたままなんでしょう?この人差し指の意味って何?」これは、トイレの紙が関係してます。今はトイレットペーバーですが、昔はちり紙を使っていました。ちり紙が積み重なって置かれていたのですが、それを撮る時に人差し指で舐めて、取っていた。それが、この手話の由来のようです…
ちり紙…なんとも懐かしい。
このように、今使っている手話の由来を考えたり教えてもらったりすると、その他の表現も気になりますね。
皆さんも、電車を待っていたり、トイレの中だったり…ちょっとした時間で考えてみるのもいいかもしれません。
この教室では、『考える』という事のきっかけをいつも作っていただいているように思います。
いつもありがとうございます。
今週もお疲れ様でした。
読んでいただいてありがとうございます!
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