こんばんは、スタッフの西島です。
今日の【NA】初級クラスは、ホームサインの話になりました。 NA花井盛彦手話教室の生徒さんは、聴者だけでなく日本手話が第一言語のろう者や、コーダ、ろう者と一緒に仕事や研究をしている人等、様々。 ろう者だから最初から全員が日本手話が上手い訳ではなく、聴者が成長と共に周りにある日本語を覚えていくのと同様に、手話も周りになければ覚えることはできません。 必然とホームサインが活躍することがありますよね。 ホームサインとは、手話とは違う「ごく身近な人同士で通じるやり取り」の事を指します。 花井先生は、家では「何?」は「掌を上にして軽く曲げた五指を細かく動かす」だったそうです。 偶然、同じ表現を使っていた人とも会ったことがあるとか。 参考書に載っている単語だけを採用するのではなく、相手とのコミュニケーションの中で柔軟に考えていきたいですよね。 祖父母がろうの生徒さん。家では「高齢者」は「オデコにしわ」「牛乳」は「小指を吸う」だそうです。
手話単語は地域でも違います。 「遅刻してごめん」 「(ニコニコしながら)クルクルパー」 「クルクルパー」とされると、「頭が悪い」「頭がおかしい」とバカにされてる…と感じますが、その地域では「気にしないで!(気にしてないよ!)」という良い意味だそうです。 知らなかったら喧嘩になりますよね。 ・この地域では、こう表現する ・うちでは、こう表現していた ・高齢者で、こう表現する人を見たことがある ・若い人は、こう表現するみたい NA花井盛彦手話教室では、色んな人の色んな表現を学びます。 なので「この表現の方がわかりやすいよ」とか「オレ(講師)はこの表現を使うよ」「(その表現は)古いよ!」と指導すると同時に「こうやって表現する人もいるよ」「聴者はこうやって表現するけど、伝わらない時があるよ」も教えてもらえるので、視野が広がりますね。 以前、私は他の講師に「女性なんだから、トイレはWC(右手の中指・薬指・小指を立てて、人差し指と親指を丸める)じゃなくて、お手洗い(手を洗う仕草)を使ってください」と強要?されたり、泣き真似をしながら頬を舌で膨らませて「嘘泣き」をしたら「順番に表現(嘘、泣く)しなさい」と注意された事があります。 「こうしなきゃいけない」は時には大切ですが、そればかりになってしまうと、機械的な表現になってしまいますね。 話は変わって「呑気、頭が空っぽ」と「思考の限界」の区別をしていきます。 例えば、行き詰まってる会議中に「〇〇さんは何か良い案がある?」と聞かれて「頭が空っぽ」と答えるのはナシですよね。「やる気ないの?!」と思われてしまいます。 その場に合った言葉を選べるようになるには、まず知って使ってみる事が大切です。レッスン中なら間違えても恥ずかしい事はありません。どんどん使っていきましょう。 今日もお疲れ様でした。
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