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執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室【NA】初級 6月3日(月)

こんばんは、西島です!


6月3日の【NA】初級クラスはフリートークの中からズレの原因等を探していきます。 「泳ぐのは苦手、浮かぶのは好き」 この時、穏やかな波に人に見立てた親指をプカプカさせました。

わかるけど何だか曖昧…。実際にプカプカ浮かぶ時に道具を無しでプカプカできるほどの泳ぎの達人なのか? 浮き輪?イカダ?を使うのか? この曖昧さがズレの原因です! プカプカ浮かぶのはCLで浮き輪を脇の下に抱えてリラックスした感じで体を揺らしてみます。それだけで、そこにいる人が同じ光景を想像できます。

次は「飛行機で揺れるのが怖い」 離陸して飛行機が揺れて、中で怖がっている。と表現しました。 冷たい言い方ですけど返答としては「うん、怖いよね…(それがどうしたんだろう??)」となります。 「離陸して楽しげに窓の外を見ていたら、ん?翼から煙が…。

直後にガタンガタンと揺れ始めた!落ちる!死ぬ!」とも考えられるし「窓の外を見ていたら、黒い雲がモヤモヤモヤ~と出てきて、雨がザーっ。天候不良で飛行機がグラグラする」とも考えられます。同じ「飛行機が揺れて怖い」でも、危険度が随分違いますよね。 大切にしている「想像力」がフル活用されて、人それぞれ違う映像を思い浮かべさせると、ズレの原因になることってありますね。なのできちんと伝えることが大切です。 

コミュニケーション不足によるヒューマンエラーの研修の多くに「今から話す事を絵に書いてください」という演習があります。 「みんなで同じ絵を描きます。穏やかな海に浮かぶ船を描いてください。」 聴者は何も聞かず、書き始めるそうです。船は人によっては豪華客船だったり、ヨットだったり、クルーザーだったり…。一艘だったり多数書いたり。誰一人同じにはならないそうです。 ろう者は「どんな船ですか?」「どっちを向いていますか?」「数はいくつですか?」と必ず質問するそうです。

「みんなで同じ絵を描きます」と最初に言われているので当然ですよね。

聴者は、耳から入る情報を当てにしすぎて「情報」そのものを軽視している傾向にあると思います。

コミュニケーション不足を防ぎ、ズレを少なくしていきたいですね! 他にも表情とNMSなど、学びの深いレッスンでした!


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