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日本手話は奥が深く、学習に終わりがありません。

必ず誰しもが壁にぶち当たり、自信をなくす経験があるのではないでしょうか?

楽しく日本手話を学んで頂くために、日本手話を学習するみなさんにとって共通する悩みの打開方法、役立つヒントや大事なキーワード、為になるアドバイスや手話に関する知識など、みなさんの心に響く情報を掲載します。

花井先生は手話だけでなく、人とのコミュニケーション、人間関係、そしてその他色々なことをこの教室では学んでいって欲しいと考え教鞭をとっています。そして、それを実践すれば国も言語も違う人とこんなに楽しくおしゃべりすることができて、色んな世界を広げることができます。それを目の当たりにして、色んな人にこの教室を知ってもらいたいな~と改めて思った瞬間でした。

人の気持ち、性格が掴めれば相手が言わんとすることもより理解でき、通訳技術も上がっていきます。そのためにもどうコミュニケーションをとり、相手をよく知るかということが大事になってきますよね。その他、何をするにも、「でも・・・」や「難しい・・・」と言って逃げてしまうのではなく、それをどう面白くし、楽しめるか。そう考え方を変えることが大切です。

表情によって色々な意味があるんですよね。たとえば、ゲームをしながら笑顔で集中という手話をすれば、ゲームにはまっているという意味になります。そして、闘志を燃やすような目力で表せば、熱中。その他、表情を変えれば夢中という意味にもなります。手話って表情で意味や語彙が色々と変わってきて本当に深くて面白い言語です。

#3-3

だから手話で表現する時も頭の中で文章を作ってしまわず、見たそのままをまず表してみてもらいたいと思います。目に入ったものを、日本語化する前にまず映像としてイメージを固め、手で表してみてください。

#3-2

でも、それもそうですよね。私達は日本語を母国語として普段から使い慣れてしまっているので、どうしてもそちらに引きずられてしまいますよね。でも、私の体験ですが普段本でも読まない限り、見た風景や情景を頭の中で文字に起こすことってまずしないです。例えば、商店街に車が走ってきたとして、それを「この車、商店街に入ってきちゃって大変そうだな」と思いながら見ても、わざわざ「車が商店街に入ってきた。人通りも多いし、自転車もいっぱい止めてあるし、通るのが大変そうです。」と文章に起こすことはまずしないです(笑)きっと、皆さんもそうだと思います。・・・ですよね?(汗)

#3-1

彼女手話表現で大切なのは日本語優先主義になってしまわないことです。頭の中で文章を考え、それを手話に翻訳するのではなく、見たその情景を切り取り、それを表していくことが大切です。ステップアップクラスでは講習会に通い手話を勉強されてきたという方が多くいらっしゃいます。そうすると、どうしてもテキストの文章を見ながらそれを手話に翻訳していくという勉強スタイルになってしまうようで、この日本語を考えずにまずイメージするということがとても大変みたいです。

#2-2

そうならないためにも、将来投げかけられるかもしれない厳しい言葉を時には伝えたりもします。辛そうだから、大変そうだから、難しいからと今いるところに留まらずに、そこを飛び越えてみてください。恥ずかしい思いをするかもしれません、傷つくかもしれません。でも、それでもチャレンジしていって欲しい。常に自分の前に出てくる壁を越えられないと見上げているのではなく、越えていって欲しい。

#2-1

通訳になると色んな人と出会うことになります。技術面だけでなく、精神面での向上も必要となってきます。色んな事を言われ傷つくこともあるかもしれません。通訳は心を強く、常に平常心でいることを求められます。突然、慣れていない人から厳しい言葉を投げかけられてしまっては、ショックが大きくすごく辛い思いをすることになるかもしれません。

彼女はアメリカ手話の通訳ですから、もちろん日本手話は分かりません。最初は彼女の言っていることが全く分からず(笑)とにかく悪戦苦闘でした。それでも、身振りやCLを使い、お互いの手話を覚え会話をしていきます。今まで花井先生が、CLなら世界万国で通じると豪語してきましたが、まさにその通りでした!CLってすごい!手話ってすごい!2人の会話を見ながら、本当にCLって国境を越えるんだ。そして、国境を越えるような言語に携われている自分ってすごくラッキーで幸せ者だなーと思いました。そして更に思ったのは、Jadeさんと笑いが通じながらスムーズに話せている花井先生、すごすぎ(笑)。

日本語と手話は異なる言語なので、全く同じという事はあり得ません。こういう場合はこの表現を使うけど、この場合は違うな・・・というズレが必ずあるものです。

同じようなものに「運命」「偶然」「たまたま」などがありますよね。確かに全部同じ手話だけれども、ここではもっと分かりやすく、表情、シチュエーションを加えそれぞれに違う表現をしていきます。皆さん、それを見て「は~」とうなづいてらっしゃいました。イメージがあればこそ為せる技ですね。

花井先生曰く、何も浮かんでこなくてもいいので、まず手を挙げてしまえ!と(笑)。どうやって表そうかと考えてからじゃなくて、まずは手を動かしてみるんだ!と・・・。スポーツの世界でも、相手がどんな球を投げてくるのか、どんなディフェンスをしてくるのか、そんなの全く予測できません。その時その時自分がどう動き対応するかがポイントとなってくるとのことでした。確かに、そうです。本当にその通りです・・・。が、しかしそう簡単にできないのが世の常・・・(笑)。でも、そのためにも日ごろのイメージトレーニングが大切になってくるんです!日ごろ、見たものを表してみたりイメージしてみたり、日々のトレーニングがとても重要です。

花井先生が外国人に扮し、外国人への対応を勉強します。その際、まず日本語・日本手話を捨てることが大切です。外国人には通じないですからね。これって、本当にイメージのいいトレーニングになります。そして、相手が理解しているのか確認しながら進めていくことも大事です。確認せずに突き進んでしまうと、最後に大きなズレが起きてしまいます。こんな事を勉強する教室なんてないですから、皆さん最初は戸惑ってしまいます。でもこのトレーニングでイメージ力、手話力は格段に上がっていきます。まずは下手でも挑戦することが大切です。

手話がまだそんなに分からなかったり、対応手話を習ってきて日本手話についていけず、会話になかなか入っていけなかったりって事ありますよね。だからと言って毎回毎回誰かが、今の話分かった?なんてサポートしてくれる訳ではありません。会話に参加するには自分から飛び込んでいかなくてはいけません。でも分からないとタイミング悪く、話を中断させて割り込んでしまうかもしれません。それでも、失敗する事も勉強のうちです。ここでいっぱい失敗しながら、自分から積極的に会話の輪に入ることを学び、実践の場で活かしてもらいたいと思います。

みんなそれぞれ手話のクセがあったりしますので、それを直していきます。ろう者の手話も人それぞれです。日本語だってそうですよね。男っぽい言葉遣いや女性らしい言葉遣い、子どもっぽい話し方・・・色々ですよね。皆さん、知らず知らずのうちに色々なクセがついてしまっています。そういったことを直すためにも、1つ1つの手話をきっちりと表現することが大切です。

口型というとすぐパピプペポを思い浮かべますが、それ以外にもあります。 表情や口型を上手く盛り込んでメリハリをつけて表現できるようになると、それを見たろう者の反応は確実に変わってきます。

空書はどうでしょうか? 花井講師からも、「ろう者は目から情報を得ているから、漢字が得意な人も多いよ」という説明がありましたね。 ただ、この話だけを頭にインプットして、空書=漢字 と思い込むのはダメです⊂((・x・))⊃ ひらがな・カタカナの他に、数字やアルファベットもありますから、いつでも頭を柔らかく!

また、花井講師の説明によると、高齢のろう者の中には指文字が苦手な人もいるそうです。 指文字は便利ですが、それにばかり頼るのではなくイメージを膨らませて工夫してみようということでした。

よくある普通の階段であれば、普通に歩きますし、急で幅の狭い階段ならそれに合った歩き方があります。その様子をイメージして伝えるわけです。手話を勉強する際にイメージ力がとても大切になってきます。それができれば、後々手話の上達具合が全然違ってきます。

ろう者の自然な表現を見ていると、それほど体は動かしていないんですよね。 それより、目の動きや手話のスピードなどで演じ分けているような感じです。 花井講師からは、間が大事である という説明もありました。

道路や階段についてです。階段も段差、角度などさまざまですよね。それらは表情や手の強弱、リズムや間で変えていきます。そして、それによってもちろん歩き方も変わってきます。

以前は、講師から「日本語にとらわれすぎたよ」と指摘を受けても、「え??私、別に日本語にこだわりたいなんて思っていないんだけどなぁ…」と感じ、自分の表現のどの部分を指摘されているのか全く分かっていませんでした。何度も繰り返し指導を受け、クラスメイトの様子を見たりして、ある日突然「あ!!私、今まで日本語の部屋に居たんだわ…」と気付きました。それは、かなりのアハ体験でしたw

数字は読み取り力アップのとてもいいトレーニングになります、練習することで見る力が確実にアップしていきます。

たとえば「あがる」。緊張してあがるのか、花火が上がるのか、成績が上がるのか、お風呂からあがるのか。同じ「あがる」でもそれぞれ全く意味が違います。ここではみなさんに日本語を考えず、とにかく目でみてイメージをするよう頑張ってもらっています。既に体に染みついてる言語ですし、いきなり日本語を頭から捨てろと言われてもなかなか難しいとは思いますが、それこそが日本手話上達のコツです。

【歩み寄る大切さ!】

手話も外国語も、知っていればコミュニケーションがスムーズだけど、歩み寄る事が大切ですね。『分からない』で終わらせるのではなく、知ろうとする気持ち、表現する気持ち、自分がどこまで理解しているか確認する気持ち、そして、チャレンジする気持ち…歩み寄ることの大切さ…全てが大切。

CLで表す際に空間を自分でコントロールすることが大切になってきます。前後左右大幅に場所を取ってしまうのではなく、目の位置、表情や間などで距離感を作り、自分の前の空間を適度に使い表現していけるよう、これからも一緒に切磋琢磨して頑張ってくださいね。

時々、健聴者でロールシフトは演技なんじゃないかと思う方もいるそうですが、そうではなく、ロールシフト、CL、全てを合わせて手話の文法なんです。ですから、これらは日本手話を学ぶ上でとても重要な要素なんです。慣れないと本当に難しいのですが、まずは短い掛け合いから練習していきます。

#1-6

普段自分が見ているものをビデオカメラで撮影する感覚で、イメージをし、それを手で表す。難しいですが、練習していくことで必ず伸びていきます。挑戦あるのみです。みなさん一緒に頑張っていきましょうね。

#1-5
とにかく挑戦していくことが大切です、それによって手話力がぐんと上達していきます。そして、その際手話のリズムを考え表現をすることも大切です。

ロールシフトでは表情や切り替えのスピード、間が重要になってきます。今話しているのは誰なのか、表情や目線で変えて表していきます。目線によって相手との距離感なども伝わってきます。

#1-4

読みとりだけをしていては、手話は伸びていきません。自分で考え表現をしていく必要があります。間違えるのは当然のことです、それを直すためにこの教室があり、指導者がいるのですから(もちろん指導者はそれを教えるだけの力量、日々の勉強が必要とされますが)。

HANAIプロダクション NA花井盛彦手話教室で色々な方が花井先生の手話に魅力を感じて、もっともっと広まっていったらいいなぁと思っています。

#1-3

そうならないためにも、自分で流れを考え表してもらいます。そして、そういう流れだと、もっとこういう感じで表すよ、といった具合に指導をしていきます。

人にそれだけのことを教える訳ですから、今まで相当な苦労や苦悩をし、それを乗り越えるためにひたむきなまでの努力をしてきたんだと思います。もちろんそんな事を人に見せるような人ではありませんが。そんな花井先生が、独立して自分の教室を立ち上げこれからスタートを切る。今まで教わってきた一生徒として本当に嬉しく思っています。

#1-2

これってどういう意味?と聞き、ただその単語の意味を教えてもらい、それだけを覚えてしまっては実際にろう者と会って会話をした時に間違いやズレが起こってしまいます。

花井先生には、手話はもちろんの事、それ以上にもっと大切なものも教わってきました。今まで凝り固まっていた考え方や概念を色々と覆させられました。自分の人生が今までよりも、もっと豊かなものになりました。

#1-1

この手話ってどういう時に使うの?どう使い分けるの?などなど。その際、必ず生徒さんに、その単語を使って流れを考えて表現してもらいます。手話の単語は表情や話しの流れで意味が色々と変わってきます。

通訳クラスですから分かりやすい表現をするのはもちろんの事として、その内容をどう伝えるか、文の構成もとても大切になってきます。同じ内容でも話し方によって全く違う印象になります。各々自分の表現のいい面悪い面を指摘し合い、今後もっと磨きをかけて一緒に切磋琢磨していきましょう。

私事ではございますが、これまで花井先生に手話を習って10年が経ちました。10年、長いようなあっという間のような・・・。それにしても、10年間何か習い事を続けるって何気にすごい事だと思います。元々三日坊主タイプではありませんが、それでも10年間1つの事を続けるってなかなかの事ですよね。しかも楽しみながら。これはひとえに花井先生のおかげだと思っています。他の人に習っていたら、途中でやめていたかもしれません。

相手が説明している事が何なのかイメージ力を膨らませ読みとろうとすることはとても大切です。すべて相手任せにしてしまうのではなく、それが何なのか一緒に考え協力して通じ合おうとする姿勢が大事なんですね。皆さんこれからも頑張ってイメージ力をアップさせていきましょう。

人生相手に伝わりやすく、もっと魅力的な表現を、そういう事を考えながら自分の手話をもっと磨いていけるよう日々努力する。そういう日々の積み重ねが今の花井先生の手話に繋がっているんだなぁと改めて実感した体験会でした。

人生誰しも壁にぶち当たって苦悩し、葛藤するものだけど、それを乗り越えた時の喜びはひとしお。一緒に頑張って勉強して乗り越えていこう。そうしたら、もっともっと手話の勉強が楽しくなるよ。

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