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OFFICE花井盛彦手話教室発表会

2015年8月1日(土)発表会当日は、晴天。
とても暑い1日だった。
本番前、朝から昼までの最終練習をし、
その後、みんなでガヤガヤ館へ移動したんだ。



普段は全然緊張しない生徒さんが珍しく、今日は緊張すると言っていた。
何度も発表会を経験してるのに、今回は今までとは違うと感じてるそうだ。
不安という事じゃなくて、いい意味での責任感に緊張すると言っていた。
通訳も兼任するなどの新しい挑戦にワクワクするって。

緊張や不安、ワクワク感など、みんなそれぞれの気持ちで、本番を迎えた。


みんなのやるぞという気持ちが、ひとつになり、
みんなの顔がキラキラしていたな。


そして2015年夏、

【OFFICE花井盛彦】合同手話発表会が開催された。

よみうりカルチャー川崎/自由が丘、

産経学園マナマナ横浜、都立つばさ高校などの
【OFFICE花井盛彦】有志による合同発表会についての紹介説明からスタート。

そして、CLについてのトークから始まり、
入門メインの合同チームによる、
みんなもよく知っている「大きなかぶ」「かさ地蔵」「3びきのこぶた」の劇。


手話だけ、身ぶりだけではなく、手での表現法…つまりCLも全部含めた劇だ。


単語にこだわらず、イメージの伝わる劇となっていたよな。

手話始めたばかりとは思えない!と、お客さんからは高評価だったよ。


入門合同チーム、初めての発表会で、緊張したと思うけどとても良かったよ。

表現力、表情、とても素晴らしかったな。

大きなかぶ

かさ地蔵

3びきのこぶた

次は、ステップアップクラスによる手話コント
例えば、千葉県は遠い。北海道も遠い。イタリアも遠い。

同じ「遠い」でも、表情や速度、強弱によって、
位置関係や距離に差をつけることが出来る。

また、水玉柄と言っても、その水玉はどんな大きさなのか?
小さいのか大きいのか、見たままのイメージを伝えることが大切だ。

ジェットコースターも、急降下だけの表現をすると、
地面に激突したように見えてしまうから表現力を磨くこと。

日本語にこだわらず、

イメージが伝わるように表現することが大切だよ。

そして、

「へぇー  (∵)ゞ」の強弱をつけ、レベルの違いを表していた。

ラストには、「へぇー  (∵)ゞ 」の最上級をみんなで一緒にやって盛り上がり、お客さんも表現うまかったよな(笑)

途中、エアコンが故障するハプニングがあった。
修理のために、ここで一旦休憩をはさんで、少し歓談してもらったよ。

改めて仕切り直して、後半再開!


テーマ「ろう的表現」
「この映画つまらなかったね」というシーン。
ナレーションが、
テキストに載っている一般的な「つまらない」の意味だと説明。


歌手という夢の為、東京に行きたいと父に懇願するが、認めてもらえず言い争いになる。

娘は「もう仕方ない、東京に行く!」

父親は「しょうがない勝手にしろ!2度と帰ってくんな!」


このシーンでは、つまらないではなく「仕方がなく~する」という意味だと説明。


次は、濁流にのまれた犬を「覚悟して助けに行く!」シーン。

この場合には、「覚悟して~する」という意味になることを、ナレーションにより説明。


入門や初級生が、演技。
ナレーション通訳をステップアップ生が担当した。
表現が同じ手話でも、表情、強弱、前後の流れによって、意味が全く違うという勉強だよ。

1つの意味や単語にこだわるんじゃなくて、いろいろな意味があるという、翻訳についての良い勉強ができたと思う。

テーマ「手話落語」


落語「ちはやふる」をテーマにし、

百人一首の意味がわかるように、いろんな工夫をしていたよな。

百人一首和歌の意味を翻訳する難しさ、
落語の面白さを手話で表現する難しさ、
皆にわかりやすく伝わる方法を一生懸命に考えて、
とても難しいテーマに挑戦してたよな。
頑張って工夫したと思うよ。

次のテーマは、「夫婦あるある」

例えば、エアコンの温度設定について。
寒がりの女性と、暑がりの男性による、室温設定の違いによるケンカ。

神経質と大ざっぱな2人による掃除についての言い争い…など、
夫婦間のあるあるをテーマに取り上げた。

ただ単に「あるある」だけじゃなく、
みんなにわかりやすく伝える方法を考えることが1番大切なことだよ。

わかるわかる(笑)だけじゃなくて、シンプルかつ面白く、
手と体での表現力がもっとも重要だ。

初めの頃に比べて、ものすごくうまくなったよな。
生徒さんたち、恥ずかしいなんて言ってたけど、一生懸命やってくれたよ。
とても良かったよ。

最後のテーマは、「ろう者と聴者によるラブストーリー」


これは、以前、某発表会で取り上げたことのあるテーマなんだ。

その時は10分程度の発表だったため、内容をかなり省いて短くまとめた。
良いストーリーで、また見たいなんていう声があったので、
今回はそれをさらにバージョンアップしたイメージだよ。

劇とナレーションは、場面ごとに区切り、ストーリーは進行していく。

ろう者と聴者の生活のズレに始まり、
手話の問題、男と女の問題、ろうと聴の問題、人としての問題…など、
いろいろな問題を掲げている。

途中、戸惑い悩むが、
最後は気持ちや心が大切だというメッセージが、このテーマだよ。

世界によっても文化や考え方はそれぞれ違うけれど、

気持ちや心は、ひとつなんだよな。

お客様から見て、ろう者の暮らしを想像し、それを感じて欲しい。

それだけじゃなく、男の考え方や女の考え方など、
人それぞれ皆、違うんだということを想像し、
考えてみる良い機会になると良い。

この劇は、そんな中のほんの一部でしかない。

実際にはもっともっと、いろんなことがあるよ。
そういうことを想像し、
相手の気持ちや立場にたってみること、それがこの劇のテーマだよ。

今回、発表会を見に来てくれたお客さんから言われたことで、
声なしと通訳部分とを分けたところが良かった、という意見があった。

他の発表会では、全てに通訳がつくこともあるので、
通訳がある部分と、なしの部分との切り替えが出来ていて、
とても良かったとのご意見をいただいたよ。

今回珍しく自分も、ちょっとだけ出演した。
もっと出たかったという気持ちもあるので、
いつかまた機会があれば出演したいと思ってるよ。

ラストは交流ゲームで、盛り上がり、

そして…閉会式。

閉会式挨拶のとき、
生徒達からの色紙を、サプライズプレゼントしてもらった、ありがとう。
びっくりしたよ、そしてとても嬉しかった!

みんなのコメントは、

ひとりひとりの顔を思い出しながら、読まさせてもらった。
本当にありがとう。

発表会が無事にすべて終了し、ホッとしているよ。


心配していたお客様も、たくさん来てくれて、本当に嬉しかった。
心からありがとう。

来てくださったお客様や、生徒さんたちから、
「また発表会やるの?」って質問をいただき、それも嬉しかった。

オレ、今までと違う新しい経験ができたと思っている。

今回自分で振り返ってみて、落ち度もたくさんあった。
課題もいっぱい発見出来た。

今まで指導し育て上げてきた生徒たちが、熱心に勉強し、今は、すぐに通じるようになるまでに成長した。


練習時間も短いにもかかわらず、スムーズに素早くまとめあげ、すごく成長したよな。


入門は、勉強を始めたばかりの生徒さんだけど、表情や表現力が良かった!
また高校生の演技も素晴らしかったよな。
今後がますます楽しみだ、なんていう声も多かったよ。

生徒たちがうまいねと褒められると、
オレも鼻が高く、本当に素直に嬉しい。

発表会、またいつか開催するかどうかは今のところわからないけど、
そんな日が来ることを、
楽しみに待ってて欲しい。


自分1人の力だけじゃなくて、お客様、生徒さん、スタッフ、
みんなの協力があってこそ成し遂げられた発表会だったと思っている。


そして猛暑の中、時間をつくってお集まりいただき、本当にありがとう。


そして、みんなお疲れさん!

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