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執筆者の写真HANAIプロダクション

美咲コラム #9

こんばんは、スタッフの美咲です。


先日、インタビューの通訳がありました。依頼主は制作会社。 対象者はろう学校出身の若者。 派遣した通訳はベテランさん。

対象者の家族は聴者だと聞いていたし、日本語対応手話か口話かな?と思っていました。通訳さんもそう思ったそうです。 ここからは通訳さんから聞いた話です。 日本語対応手話で話をしましたが反応がいまいち。 日本手話や中間手話でも思った反応がありません。 口話は「やらない」との事だし、どうしたらいいのか…。

休憩中に「私の手話わかりにくい?」と聞いたら「早い」と言われてしまい、日本語対応手話とか、日本手話とか関係なく、花井先生から教わった「伝える」気持ちを思い出し、身振り手振りをも駆使しました…と。 相手に伝える事の大変さや大切さ、反応を見る事、相手に合わせた対応が本当に必要な事。 スタッフ同士でも初心にかえって話し合う事ができて、すごく気が引き締まりました。 美咲も頑張らなきゃって思った。 当たり前だけど、本当に色んな人がいる。

聴者は方言の違いはあっても「日本語」で統一されて学校でも勉強は進んでいく。 意識しなくてもある程度の知識は身についていくものだけど、ろうや難聴の場合は、ろう学校でも普通学校でも「自分と合わない方法」でしかコミュニケーションがなかったらどうなんだろう?

普通学校に通ったろうが、大人になって手話を初めて知って、やっとコミュニケーションの楽しさや世界が広がった…なんて話はいっぱい聞くし、手話で話してみて、やっと色んな事が理解できたって話もいっぱい聞いてきた。

進路とか病気の事とか、その人の話をしてるのに、その人をいれずに話が進んでいくのも何度も見てきた。

親がダメとか、口話がダメとか、学校がダメとか言いたい訳じゃないし、じゃあどうしたら解決するか?はわからないけど、みんなで考えなくちゃいけない問題なんじゃないかな?と思う。 手話の必要性と普及を心から願ってます。

読んでいただいてありがとうございます!!


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