top of page
  • 執筆者の写真HANAIプロダクション

手話クリニック(1日目)


こんにちは、アシスタントの大井です。

12月16日(土)・17日(日)にHANAIプロダクション 手話クリニックが行われました。

ありがたいことにずっと続いていた寒さも少し緩み、快晴でした

参加者は全部で11名。うち2名はろうでした。

そのうちのお一人は、かなり遠方から参加してくださいました。

その方も手話を教えているので、花井先生の指導方法を見てみたいと参加してくださったそうです。

週末の2日間だけだから遠方の方でも参加しやすい。手話クリニックの魅力の1つですね。

ほとんどの皆さんが初めましてで、とても緊張されていました。

もちろん私もド緊張!

始まる前から、「緊張してるの?顔が固いよ(笑)」と花井先生に言われちゃいました(笑)


まずは、自己紹介。ここでは、とにかく日本手話オンリー!

NO指文字、NO対応手話、NO口話です。

指文字、対応手話がダメという訳ではもちろんありません。相手によって色々と使い分けられるのが一番ですしね。

口話も人によっては必要だという人もいます。ただ、それに頼りすぎてしまうと、口話をつけない人の手話が読み取れなくなってしまいます。

ここでは、自然な日本手話を教えているので、折角なので空間全体を見て、そういったものがない手話にも慣れてみてください。

そして自己紹介のあとはまずは端の方から誰か1人選んで質問をしていってもらいます。

誰にしようかなと悩んで、じゃあ・・・「〇〇さん!」

確かに、健聴者の間では誰かに話しかけるときには「〇〇さん!」と言って話しかけたりしますよね。

でも、ろうの間ではあまりそうことはしません。その人に向かってねぇねぇ!と話しかけていくのが自然です。

ろう者が自然にしていることって健聴には分からなかったりしますよね。なので、そういうこともちゃんと伝えていきます。

そして質問の際に大切なのは、質問してYESなりNOなり答えをもらって、ああそうですか。どうも・・・・で終わりにはしないこと。

それじゃあ、何のコミュニケーションにもならないです。

自然と会話を続けられるよう、そこから話を広げていってもらいます。

手話を勉強する上でとても大切なこと、それってやっぱりコミュニケーションですよね。

手話も日本語もコミュニケーションツールですからね。

そして、その使いこなし方もちゃんと勉強していきます。

例えば、口形。


『パ』 『ピ』 『プ』 『ペ』 『ポ』 『イ』。それから口を一文字にキュッと閉じるのもありますよね。


それぞれ使う手話、そして流れによって形が違ってきます。


そして、同じ手話でも表情、リズム、NMSによって意味が違ってくるんですね。

たとえば、この「仕事」+「パー」で、3つ例文を。

言われると確かに違う感じだけど、それぞれの意味は?って聞かれると、皆さん「分からない・・・・」と。


そうですよね。実は同じ手話でもこんな風に意味が違ってくるんだよとキチンと説明するのってなかなか難しいですよね。

口形もそうですけど、普段ろう者は意識しないで使っているので、いざ教えるとなると???ってなっちゃう人が多いそうです。

それは健聴もおなじですよね。いつも気にせず日本語をしゃべっているので、突然なんでこれってこうなの?こういう場合はどうなの??って色々突っ込まれて聞かれても、「いや、なんでって聞かれてもそういうものだしー・・・」みたいな(笑)

普通におしゃべりするのと、言語を教えるのって全然違いますよね。

そういったことも、会話をしながら随所に入れていきます。

休憩を挟んでからは、手話クリニックのメインテーマとも言えるCLです!

参加者の中には、CLって何?という方もちらほら。

ですよねー。私も前はそうでした!しかも、いまだにCLが何の略なのかも知りません!(笑)

簡単に言ってしまうと、体全体を使ってその動きを表す身振りに対して、CLは主に手と表情を使いその様子を表すことです。


そもそも、ロールシフトやCL、NMSそういったものを全部含めて手話なので、ろうはみんな自然にCLを使っています。

でも多用しているわけではないらしいです。

ろうでも普段の会話で使うCLの割合は少ないらしいですよ。

でも、だからこそ、色んなCLを使って手話をすると、ろうの反応が違うんですって。

そして、ろうの中には指文字が苦手な人もいます。

その単語を指文字で表されてもそれが何なのか分からなかったり、でも分からないって言うのは恥ずかしいから、分かった振りをしたり・・ということもあるそうです。

でもそんな場合でも、CLならあら不思議!(まるでどっかのTVショッピングみたいですが・・・)ろうには俄然通じやすくなるんですね!

そんなわけで、後半はガンガンCLをやっていきます!

まずは、ネコのイラストを使っていきます。

お1人に前へ出てきてもらい、ネコのイラストを見せます。


そのイラストをCLで表現していき、いっぱいあるネコのイラストの内、さっきCLで表したネコを当ててもらいます。

当てる側には正解を探し当てるべく色々と質問をしてもらいます。

必要な情報を得るための的確な質問ができるかということも大切なのですが、相手との会話の中でズレがあった場合に、それに気づくということがとても大切です。

相手とのズレに気づかずに話し続けてしまうと、間違った情報をもらったまま話が進みかねません。

キチンと相手とのズレがないか確認しながら話を進めていってみてくださいね。


そして、そしてイラストのCLの次は、CLで何か流れを作ってもらいま~す!

チーーーーン!( ゚∀゚; )タラー

よく見る光景です・・・(笑)

そりゃそうですよね。いきなり何か考えてって言われてもねー・・・・(苦笑)

CLさえ何か表現できればいいというものではなく、もちろん流れもとても大切です。

そう考えると余計手が挙がりにくいですよね・・・(笑)

手話でもそうですが、CLでもリズムととても重要です。1つ1つ区切ってしまわないよう気をつけないとですよね。

そして、出てくる人数が1人なのか2人なのか。2人であればロールシフトも入れなくてはいけなくなってしまうので、俄然レベルが上がってしまいます。


最初は、気負わず簡単なものから表していくといいですよね。

なかなか難しい中、皆さん手を挙げ少しずつ挑戦していってくださいました。

そしてその表現を、こんな風にしたらもっと分かりやすいんじゃないかな?というように、より良い表現を提案していきます。

その都度、皆さんからなるほど!と納得と感心の声が。

皆さん、CLの魅力にとりつかれてしまったのではないでしょうか?o(^-^)o

そしてあっという間の3時間が終了です。

最後に、皆さんに何か質問は?と聞いたところ、いくつか質問があがりました。


☆どうしたら手話がうまくなるのか?

→ぜひ、NA花井盛彦手話教室に通うことをオススメします♪(笑)

いやいや、でもホント。ぜひオススメですよ。下手な人の手話を見続けても上手くはなりません。そして、飲み会に参加すればいいよーという声もよく聞きますが、それだけだと相手とのズレに気づかずそのままでいる方が結構いるそうです。キチンと勉強をし、その上で飲み会において実践・応用(笑)。とにかく勉強、そして交流会の両方に出るといいらしいですよ。

☆NHKキャスターでオススメの人は?

 →個人名なので挙げていいのか分からずちょっと控えさせていただきます(汗)

ただ、TVにはTVのルールがあるんですって。だから、TVで使っている手話と普段使っている手話は違うんですって。それに、男女でも手話表現は違いますしね。

そして、読み取りを上げたいという方が多くいらっしゃるようですが、読み取りを上げるためには、まず表現力を上げるといいみたいですよ。表現力が上がると読み取りが上がるんですって!

こんな感じの質問が上がり、1日目が終了しました。


皆さん、楽しかったけど、疲れたーって顔されていました(笑)

本当にお疲れ様でした。

0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page