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翻訳チャレンジ #17 結果発表

第17回 読取り翻訳チャレンジ #17 お名前 M.Eさん 獲得ポイント 5point

【講評】 ロールシフトを間違えずにきちんと読み取れていました。

「電車」と訳さずに、景色や車内の構造を見て「列車」と訳していたのも良かったです。

他にも

①女子高生が「男」に気付いた場面で「視線」ではなく「声」

②ヤクザ風の男を男が投げ捨てたのが「窓」ではなく「ドア」と間違えずに読み取っていたところや、投稿が早いのも高ポイントです。

【減点対象】

登場人物によって言葉遣いにメリハリがほしいです。

例えば、男の捨て台詞は「覚えておいてね」ではなく「覚えとけ」等、その人に合ったテンションで話しましょう。

最初に、電車の外から中に入るシーン、最後の外に戻るシーンも何か言葉をつけると物語が締まります。

【まとめ】

みなさん今回は、全体的に語彙力が不足していました。

全体の流れを掴み、大きく外れてはいませんが、細かい間違いを見直しましょう。

ロールシフトの表現が多いので、その会話を読み取り、言葉のニュアンスを上手く翻訳できるかもポイントでした。

女子高生二人のキャラクターも違いますので、そのあたりで語彙力を発揮できると、より面白くなります。

字幕の色が白、赤、ピンク、青、紫と種類があります。その区別に注目してみてください。

CL、NMM、翻訳力、擬音、日本語力も重要です。

みなさん、翻訳チャレンジの視聴、投稿ありがとうございます。

手話だけでなく翻訳力や日本語の勉強も必要ですね。

日本手話表現も難しいですが、磨いていく事で必ず上達します。上達すれば、語彙力、翻訳力の向上に繋がります。

チャレンジする事は、必ずいい経験になり、自分の身についていきます。

間違えていても大丈夫です。チャレンジすることに意義があります。

そして、

手話はエンターテインメント性の高い言語。楽しんで見てもらえたら幸いです。

また次回も楽しみにしていてくださいね。

次回も高得点を目指して頑張ってください。

おめでとうございます!

皆さんも字幕をヒントに、声に出して読むことで、抑揚やリズムを意識したり、想像して深みのある翻訳を目指してみてくださいね。 【M.Eさんの翻訳】

海の近くにそびえ立つ山脈のふもとを列車が走っていた。 話は電車の中で、二人の女子高校生が談笑していたシーンからだ。 女子高校生(A子)が「おいしいお菓子があるんだけど、あげようか?」というと、 女子高校生(B子)は「本当?!ちょうだい!」とねだった。 「ちょっと待ってね」と言ってA子が取り出した菓子袋を見たB子が驚いた。 B子「どうしたの?このお菓子、超人気でいつも売り切れちゃって、 なかなか買えないのに!どうして買えたの?」 A子「実は大変だったわよ。早朝から並んでやっと買えたのよ。 一緒に食べようよ。」 B子「ありがとう!」 差し出された菓子袋にがっつくB子。 A子が「ちょっと!図々しいわね!」と菓子袋を小脇に抱えて 食べ始めたら、そのまま二人で互いに菓子袋の端を掴んで 取り合いになってしまった。 その時、隣から他人の声が聞こえてきたのでそちらに視線をやると 男が本で顔を覆いながら爆笑していた。 男は「ははは、二人で菓子袋の取り合いになって、大騒ぎして超面白い! ほら、君はお菓子を大張すぎてほっぺたが膨れ上がってるよ! 変顔で超ウケる!」 言われた女の子達は驚きのあまり固まった。 その男がイケメンだったからだ。 頭にかけていたサングラスを外して、慌てて身だしなみを整えたところで 男が改めて声をかけてきた。 男「あのさ、俺のこと覚えてる?前に会ったことあるんだけど。」 B子は知らないと返した。 「前にあったことあるじゃない?わかるでしょ?」 B子「いいえ・・・???」 「ちょっと・・・知り合い?」とA子。 「ううん」とB子 「ちょっと、嘘つくのやめてよ!前にあったことあるじゃん! そうだ!髪に隠れてるけど、左のこめかみに傷があるんだ。覚えてる?」 「ううん、知らない・・・」 「ちょっと、知らないふりなんて嘘はやめてよ!僕知ってるよ! 君が演技が上手いんだって。いい加減嘘はやめて答えてよ!」 B子「知らないってば・・・」 「しょうがないなあ」という表情を浮かべたと思ったら、 男は突然B子の顔の左側に正拳を突いた。 突然のことに泣き出すB子。 一連のやりとりを見ていたA子が 「ちょっと!女の子に殴りかかるなんて信じられない!失礼じゃない!暴力はダメよ!」 と注意して、泣き止まないB子をなだめようとする。 男は「君は嘘泣きも上手いんだな。いい加減嘘はよしてよ!」 と言ったのだが、他の乗客のヒソヒソ声が聞こえた上にジロジロ見られてしまった。 男は「今はいいや、仕方がない・・・」と言ってやむなく立ちがってその場を立ち去る前に 「また会いに行くよ。覚えておいてね」と言った。 A子が「また来るの?お断りよ!あんたみたいな失礼な人なんか!」と返して、 泣き止まないB子を落ち着かせようとしていた。 男は呆れて、隣の車両へ移動しようとデッキに出た。 そこには顔に傷のある男が携帯で話中だったが、 すれ違うときに男の肩に当たってしまった。 男は「ちょっと・・・俺に当たったんだけど」と声をかけると 携帯男が「待て」と言うかのように制して、通話相手に二言三言話して 電話を終えた。 携帯を胸ポケットにしまって「何だ?」と訊く。 「俺の肩に当たってきたくせに無視してそのまま行くなんて、 随分失礼じゃないか?」 すると携帯男は「売られた喧嘩は買う」という感じで胸ぐらを掴んできた。 掴まれた男は、携帯男の手首を握って力を込める。 携帯男は痛みに悲鳴をあげたので、そのままおでこをどついてやったら 壁まで吹っ飛んで、そのまま倒れ込んでしまった。 そのとき、隣の車両から二人組がやってきたので、慌てて携帯男を抱きかかえた。 二人組はおしゃべりをしながら近づいて来る。 男は「おいおい、お前飲み過ぎだよ〜!酔っ払ってるんじゃねえよ! ほら、行くぞ!」 と介抱しているふりをした。 二人組が行ってしまったのを確かめて、ホッとしたところで 次の駅に着いたので、ホームに放り出してやった。 男はやれやれと思いながら、車内の洗面室で手を洗って、 車両に移動して腰掛けた。 窓際に頬杖をつきながら、流れ行く景色をぼんやり見ていた。 一連の話はここまで。 列車はビル街を抜けて遠ざかって行った。



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