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  • 執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室(2月9日)


こんにちは、アシスタントの大井です。

今日のステップアップクラスでは手話表現の1つ1つを見直していき、表現力を上げていきます。


例えば単語1つとっても、どう表せば自分のイメージにより近づく表現ができるのか。指の形は?スピードは?表情は?細部にこだわってみることでより表現力が上がっていきます。

そうすることで相手もよりイメージをつかみやすくなります。もちろん、それだけではなくリズムや間をうまく使うことで、聞き手の感情に波を作り、話に引き込むことができるんですね。

今日は日本昔話の『鶴の恩返し』の一部を抜粋して表現を考えていきます。

普通に、昔々・・・と始めてしまうのか、今日のお話は・・・と相手の表情を見ながら相手に何かを連想させてみるのでは、相手の期待感の高まりが違ってきます。

また、ドラえもんのタイムマシーンやバックトゥザフューチャーのデロリアンに乗り、鶴がケガをしている場面に一緒に行ってみるのもアリですよね。


そして、鶴がキレイな女性になり男性の元へ会いに行くという表現も、単にキレイと単語で表してしまうのではなく、その女性のキレイな容姿をCLを使い表現し、その女性を見た男性がその美しさに驚く様子を表してみるのもいいかもしれません。

もちろんどれが正解という訳ではなく、自分の表現に満足してしまわず常に磨いていくということが大切です。

こういう表現はどうかな?こうしたらもっと伝わりやすいかな?この方がもっときれいかな?そうやって日々考え工夫していくことでもっともっと手話が上達していきます。


金曜日のクラスにはろうのお子さんを持つお母さん、通訳士の方がいらっしゃいます。

実際に向き合っていると壁にぶつかることも多いそうです。

親として子供に伝える言葉というのはとても大切な意味を持ってきますよね。

1つ1つの言葉が子供にどう響いて心に残っていくのか。その思いを手話でキチンと伝えていく。とても大変なことだと思います。

そして、子供がもっとお母さんの話を聞きたいと思うような表現をしていくこともとても大切ですよね。

通訳士の現場では、考え方の違いで苦悩することもあるようです。

ろうの中でも、キレイに声が出せない、文が苦手という理由で相手を見下してしまう人もいるそうです。そして出る杭を何が何でも打とうとする人たちがとても多いんですって。

何とも世知辛い・・・。手話と日本語とは言語が違いますからね。言語が違うというだけで見下されたらかなり頭に来ますよね。

私が昔アメリカにいた時に、「は?そんなことも分からないの?」とバカにされたことがあります。理解できなかったことへの恥ずかしさと同時に、「くそ!お前なんて日本語全く分からないくせに!日本語だったらぐうの音も出ないくらい言ってやれるのに!」と思った記憶があります(笑)

見下されていい思いをする人なんていません。もちろん人間みんな平等なんてことあり得ないですけど、せめて人が嫌がることはしないでおきたいものですよね。

人の足を引っ張るのも然り。出る杭だろうと、せっかく出ようとしているものを打つのではなく、協力してもっと出していったり、それに負けじと自分のパフォーマンスを上げていくことで、その世界全体の向上につながっていくはずなのに。

みんなでもっともっといい環境を作っていこうと思える世界になるといいですね。


皆さん、お疲れ様でした。

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