NA花井盛彦手話教室【通訳】総合 4月10日(金)
- HANAIプロダクション

- 2 日前
- 読了時間: 6分
【通訳】総合クラス
「通訳に関連した問題点、読み取りテスト、翻訳力、日本語力」
ネイティブサイナーの話す手話を通訳し、本人が採点する貴重な教室
花井講師の日本手話を音声日本語に通訳しました。
ろう者がよく使う日本手話を、しっくりくる日本語で考えていきます。
7題ありましたが、共通する単語は「仕方ない、思い切って」「気にしない、大らか、大雑把、呑気」間違えると違う文章になってしまいます。
①
生徒さんの最初の回答
買いたい物があったんですが、思い切って買いました
ポイント、指導
語彙力
「したい」→「贈る」
「仕方なく」→「やむを得ず」
過去形のNMM
「購入する」てはなく「購入した」
指導後の生徒さんの回答
プレゼントを買いに行ったんだけど、お店に行って、時間がないからそこで買ってしまった
正解
プレゼントを贈りたかったけど、買いに行く時間が取れなかった。やむを得ず、こちらで購入した
②
生徒さんの最初の回答
会議中、彼はいつも何も考えていない様なんですけど、なんででしょうか?
ポイント、指導
語彙力
「何も考えていない」→
やる気がない、意欲がない、いつもボーッとしてる、考えが及んでいない
表情、手の動かし方、リズムや強弱から読み取る
なんででしょう?と不思議がっているプラス、少し非難している様な感情を乗せる。
手の動かし方や全てのリズムや強弱の感情も読み取る
指導後の生徒さんの回答
会議中、彼はいつも上の空だけど、いったい何考えているんだろう
正解
彼は会議中、いつも考えが及んでいないようですし、意欲も感じられません。どういうつもりなのでしょうか
あの人、会議中いつもボーっとしてるし、やる気もなさそうだよね。一体何を考えてるんだろう
③
生徒さんの最初の回答
わかりません
ポイント、指導
表情、手の動き、NMM、強弱から読む
責任を取る、引き取るの様に
覚悟を読み取る
指導後の生徒さんの回答
捨て犬がいたのでよし!僕が一緒に暮らそう
正解
捨て犬があまりにかわいそうなので、私が責任を持って引き取ります
④
生徒さんの最初の回答
講習会では、全部口話などを読み取れば良い それで良いと思ってる
ポイント、指導
省略しない
省略した箇所の例
ちゃんと声を出すこと、口話使うこと
「もし」を読み取る
よくある話、講習会あるある
指導後の生徒さんの回答
口話で通じない時は、指文字を使う講習会が多くあります
正解
ちゃんと声を出して、口の動きも見せること。もし伝わらなければ指文字に頼ればいい。これって手話講習会では本当によくある話だよね
⑤
生徒さんの最初の回答
あなたがここに来ることは、誰も気にしないから、ここに来て構わないよ
ポイント、指導
省略しない
「せっかく」「のんびり」を正しく読み取る
NMMを正しく
「いいでしょ?」と問いかけている
指導後の生徒さんの回答
せっかく遠い所から来た 来た時??
正解
せっかく遠くまで来たんだから、のんびりしよう。いいでしょ?
⑥
生徒さんの最初の回答
興味があることがやり終わって…
ポイント、指導
語彙力
「欲しい 」→「お目当て」「希望」等
「仕方ない」→「諦める」
重要な単語を読み取る
売り切れ
指導後の生徒さんの回答
欲しいカバンが売れてしまっていたので、仕方なく別のカバンを買った
正解
お目当てのカバンが売り切れなので、あきらめて別のを買いました
⑦
生徒さんの最初の回答
あなたは何も考えてないのを、私はわかるよ
ポイント、指導
語彙力
「何も考えていない」→「大雑把」「おおらか」
NMMを正確に読み取る
「〜じゃない」
「わかるよね?」「わかってくれる?」
指導後の生徒さんの回答
僕は大雑把ではなくて、おおらかなんだよ、わかるよね?
正解
大雑把なんじゃないよ、おおらかなんだよ!わかってくれる?

手話通訳の大きな課題
単語は読み取れていても、NMMや表情、リズム等を見落としているので、違う意味に読み取ってしまったり、本人(花井講師)が意図する内容、ニュアンスと離れてしまったり、語彙力が足りないのがわかります。
花井講師は、講演会等で通訳がついても、後から文字起こしした文章が『10%くらいしか合っていない』と驚愕した経験もあるそうです。
花井講師は他にも『ろう者の講演会を聴の友人に文字起こししてもらったら、5〜20%くらいしか合っていなかった』そうで、通訳の大きな問題として話題に上がっています。
日本語文章が苦手なろう者は多く、日本語の意味を聴者と同じ様に捉えていない、とよく聞きます。
聴者は日本手話を理解していなく、資格を持って働く通訳も、ろう者と同じ様に日本手話を捉えていない現状にあるといえます。
花井講師は、講演会やイベントの時に
『通訳の声を聞くことができないから、間違えていてもろう者は気づかない』
『確認のために文章を見せられても、言い回しや文脈に工夫がなく、今度はろう者が文章や日本語を理解できない』
『CLやNMMが足りないし、使っていない人ばかり』
事を問題点として挙げています。
ろう者からよく聞くのは
『日本語対応手話だと、意味がわからない。頭も痛くなり、つまらなくて眠くなる』
『日本語対応手話しかできない通訳の人、ろう者の気持ちをわかっていない、こんな通訳ならいらない!』
そんな声を聞いたり、目の当たりにする事は多々あります。
不満や不安は大きく、想像以上に
大きな厚く高い壁があるそうです。
日本語主体の日本語対応手話だけを頼りにしていたら、読み取れないのは当たり前。
何年も何十年も勉強しても、日本語と日本手話は異なる言語だと言うことを理解して勉強しなければ、その壁を乗り越えることはできません。
勉強方法にも大きな問題があります。
他の教室や、講習会の通訳クラスでは、現役の通訳や聴講師、日本語の環境で育った、音声でのコミュニケーションを得意とするろう講師が担うことが多いと思います。
通訳を必要とするろう者、ネイティブサイナー本人が講師となり、ニュアンスも指導できるのはNA花井盛彦手話教室しかありません。
大事なポイントと、課題をまとめると
①読み取れなかった手話。省略してはいけないところを省略している。または、勝手な解釈はやめる
②ろう的手話表現、NMMを正しく読み取る
③その文章、気持ちに合う日本語が不足している
日本語力、翻訳力が課題
④使い方によって意味が変わる口形、動き形、表情、NMMを読み取れていない
全クラス共通して「読み取りが苦手」と言う生徒さんが多くいます。
読み取れる様になるには、まず自分が表現してみて、使って理解していく事が大切。
NA花井盛彦手話教室で、ネイティブサイナーの使う生きた手話を学んでいきましょう。
今日もお疲れ様でした。

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