NA花井盛彦手話教室【NA】初級 7月12日(土)
- HANAIプロダクション
- 8月3日
- 読了時間: 3分
更新日:8月4日
こんばんは、スタッフの西島です。
今日の【NA】初級クラスは、山手線の路線図CLからスタート。
グルっと円の左手に新宿、反対に東京、新宿の下に渋谷、品川。東京の上には上野。
相手の右は自分も右。鏡ではないので、その方向に戸惑います。
路線図のCLは、上記の様に文字で伝える(左に新宿でその下に…)よりも、一目瞭然。
実際にろう者との会話で取り入れると、驚くほどスムーズだったりします。
次は
窓、ベッド、風呂、コンセント、カーテン等の「日常にあるもの」
空気清浄機
「空気、変える」と単語を羅列するよりも、「深呼吸して顔を歪め、スイッチを入れると吸い込まれていく」。
簡潔に無駄なく話していきました。

最後は「日本語と日本手話の違い」です。
花粉症、中毒、良い、悪い…など。
どう表現するか、一番合う手話表現はどれか、考えることで手話力がアップするので重要です。
『花粉症』
単語で『花』『粉』『症』と手話サークルや講習会だけでなく、ろう者もよく使っています。
通じますが、日本語対応手話になるので、なんか変な表現?と感じます。
ろう者は情報を間違えていることも多いといいます。
花粉症の原因を『花』と勘違いし、大人になってもそう思い込んでいて『花粉症は木じゃないよ、花だよ』と言っているのを目にします。
聴者は、無意識の中にも情報が入ってくるので、よくある花粉症とは杉花粉、と気づきやすいです。
花井講師流の手話表現なら、納得する人が多いです。
『2〜4月』『粉(が自分にむかってくる)』『目がかゆい、鼻水』または
『杉』『粉(が自分にむかってくる)』『目がかゆい、鼻水』
それだけでなく、他にもいろんな表現方法があります。
手話学習をしている聴者だけでなく、ろう者でも『なるほど』と、勉強になります。
『中毒』
単語『中』『毒』のままで表現する聴者をよく見ます。
ろう者は
『注射』『クスリ(危険な薬で体調不良、または麻薬など依存性のある感じの物)』と表現しています。
『良い』『悪い』
日本語のままで表現すると、分かりづらいし、ズレも起こる可能性が高いです。
例えば
『頭が良い』とは、
通常「賢い、天才」の意味で使う事が多いですが、頭痛や病気が治ったのか、髪型や髪質が良いのか…。
何が「良い」のかを伝えていかなくてはいけません。
『頭が悪い』
勉強ができないのか?鈍感で感じにくいのか?頭の具合がよくない(体調不良)のか?髪型や髪質が良くないのか?日本語のままではわかりにくく、ズレやすいと言えます。
『体』『良い』
スタイルが良いのか?
その場合、セクシーなのか?健康そうなのか?
調子が良いのか?
自分の当たり前は、人とは違う事があり、そこを突き詰めてコミュニケーションが取れるのも日本手話の良いところです。
何度も繰り返しますが、日本語と日本手話は違います。
頭で日本語を組み立てて、そのまま手で表現するだけでは不十分であり、細かなニュアンスが伝わっていなかったり、意図しない意味として伝わっている可能性もあります。
日本手話はイメージ力が重要です。
日本語を捨てて、イメージして表現すること。
そうすると、ろう者に通じるようになります。
他にも「また明日」の「また」は、「また失敗した」「メールまたはFAX」「彼女は教師で、彼女の母もまた学校の教師」「忙しいからまた今度」こんな時に「また」を使って通じる?と話していきました。
同じ手型や動きで違う意味の単語も沢山ありますよね。
「偶然、運、運命、都合」
区別は「口形で」と教える講師もいますが、そうではなく、区別は流れや表情でつけていきましょう。
日本手話を日本手話で学べる教室だからこそ、違いも正しく学べますね。
今日もお疲れ様でした。

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