発表会から学ぶこと
発表会にむけて練習を進めていくにあたり、意味のとらえ方はみんなそれぞれだ。
ひとりひとりの生活や人生、そして環境、今までの経験も皆様々なのだから当然なことである。
そういうときにこそ、想像力、理解力が重要になってくる。
意見が合わない、納得できない時など、その経験がまだない人には、なかなか理解できないこともある。
自分の今までの経験にないことは、なかなか納得、理解できないことも、わかるよ。
でもそういう時にこそ、
『なるほど、そういうこともあるのかも…』
と想像し、相手を理解しようとし歩み寄ることが、大切なことだよ。
相手の気持ちを想像し、理解しようと考えていない人は心の成長も少ない。
今まで経験してないことでも、想像して理解し、いろいろな人の気持ちになってみるということ、とても重要なことだよ。
例えば、ろうの生活を考えてみたとき、その人の大変さや環境やその背景を想像することによって、より深く内容を理解でき、相手のことを知ることができる。
それを理解することによって、手話のスキルも格段に上がる。
読取り、表現、演技力、コミュニケーション力、想像力、理解力、すべてが手話のスキルアップに関係があるんだよ。
以前、生徒さんに言われたことがある。
『発表会を経験してみて、人生観が変わった!手話だけじゃなく、仕事関係、友達、生活が一変したよ。表情も明るくなり、性格も変われた。発表会を含めた3ヶ月通って本当に良かった』と。
手話を通していろいろな出会いがある。
想像し、相手を理解するということをつねに忘れないでほしい。
人として成長すること、相手を思いやる気持ちは、手話そして人生にかならず役立つことだと思うよ。
発表会は、勉強の最終目的ではなく、理解しあう事が大切だと気がつく場である、
ということを、覚えておいてほしい。
発表会応援してるからな。
これからの成長楽しみにしてるよ。